不動産広告、商業施設の広告の制作の補助業務を行なっておりました。
外注さんとのやり取り、素材作成のために撮影に立ち会ったりも行なっておりました。
クライアントとの打ち合わせで外に出ることも多く、日々充実する仕事内容でした。

子どもが産まれ、資金的にも環境的にも無理が生じ始めたのが大きなきっかけでした。
広告制作に関わる業界は当時、業務時間が実際には定まっておらず、夜中、朝方まで仕事をすることもありました。
アイディア創出、単純作業ではなく、クリエイティブな仕事なため、手を動かせば必然的に仕事が進むわけでもなく、時間で成果が生まれるわけでもない。
結果でしか答えが出せないので夜中まで作業、徹夜で作業というのはわりと当たり前の環境でした。
残業手当もないので、心身ともに疲れてしまっていたのも事実です。

ものづくりの仕事という環境に関われる楽しさはやはり忘れられません。
私と同じようにクリエイティブが好きでデザイン業界に進む人がほとんどだと思いますが、過酷な環境であることは事実です。
タイムマネジメントがより良くなるともっと魅力的な業界になると日々感じています。

前職在籍中に求人サイトで検索していました。
有名な転職サイトは一通り目を通していました。
職業案内所での求人は良い印象がなかったので、web検索をメインにしていましたが、当時の希望に沿う内容の求人がなかったのを覚えています。
そんな時に両親と雑談をしている中で父親が実際に勤めている転職先の話を聞き、決断に至りました。
生計を立てていかなければ行けないという焦りもあり、最終決断時はあまり深く考えていなかったと思います。

親が昔から勤めている企業でもあり、給与面、待遇面と具体的に聞くことができていました。
配送ドライバーは未経験でしたが、家族を守ることを第一に考えていましたので、大変な部分もあることは聞いていましたが、親もずっと同じ仕事をして私たちを支えてくれていた事を思うと、決断に時間はかかりませんでした。

トラックでの荷物の配送業務と荷主顧客からの荷物の回収がメインとなります。
個人宅から企業、施設、コンビニと多種多様な場所に荷物を届け、預かり、を行なっておりました。
配送契約企業との運賃の交渉等、営業活動も配達に合わせて行なっておりました。

配送ドライバーのイメージが強かったので、配達に特化して日々淡々と行う作業と思っていましたが、実際は企業との交渉、配送トラブルの対処、クレームの対応、新サービスの提案と配達だけではなく、たくさんの補助業務があることには当初驚きました。

配送業務だけでも毎日走り回る量です。最初1ヶ月は毎日クタクタでした。
住所を覚えたり、荷物の量も届く場所も毎日変わる、クレームや配送トラブルも忙しさ関係なく発生する。目が回るような毎日でした。最初の1〜2ヶ月は本当に大変でした。離職率が高いことも、給与が高いことも納得させられる内容でした。
しかし、荷物量が多いこともあり、配達エリアも狭く密集していました。
ですので、自然と住所は記憶でき、配達も大枠の流れやルーティーンに気付き、上司の方々も日々サポートしてくれましたので自然とできるようになりました。
慣れたとも言えます。とはいえ、大変な日は業務に慣れていてもあります。

配達にも慣れたころに、はっきりと感じました。
日々のお届け先の方、回収に行く会社の担当者とのコミュニケーションの中で、自然と業務上の悩みや相談、こちらから提案、交渉をすることも増えてきます。
その上でお客様に喜んでいただいたり、『助かったー、ありがとう！！』と言われる事がなによりのやりがいですね。
社内研修で会社からよく言われていた、『配達は業務の本質ではない』
という言葉をはっきりと理解し、同時に仕事の楽しさを実感したのはこの頃でした。

成功。

給与、待遇、環境、仲間の全てが改善されました。
経済的に生活に困ることが減り、前職になかったボーナスも支給されるようになり、万々歳でした。大手だけに時間もしっかりマネジメントされており残業手当に含め、家族手当、地域手当等充実したサポートも整っていました。
タイムカードがあることに当初感動を覚えたくらいです。 笑
日々の業務も時として大変ではありますが、時間になればちゃんと終わる。
手を動かせば一つ一つ着実に終わっていく、こんな一見当たり前のことですが、
当時の私には心情的にもとても安心できることでした。
職場で笑う回数も増えたことを覚えています。

配送業は日々の業務が大変であることが多く、ゆっくりコミュニケーションをとったりたわいもない話もできていない仲間をよく見ました。しかし改善はできます。
良くも悪くも毎日同じエリアを回っているのは新鮮ではないですが、ルーティーン化はしやすい。日々のトライ＆エラーを繰り返すと1ヶ月もあれば時間に余裕を作れるようになると思います。すると顧客様、お客様と話す時間もでき、自然と楽しくなってくるはずです。黙々と行う作業になりがちですが、コミュニケーションを増やすと、本当に楽しくなります。

世の中が日々変わっていくようにあなた自身の生活環境も、経済負担も、趣味趣向も日々変化してるはずです。
仕事もそれに合わせて変化させてもいいのではないかと今回の転職で実感しました。
長く勤めた職場を離れる事に抵抗があったり、不安を抱くことも事実です。ですがもし、現状に満足していなく、不満を抱えているのであれば、転職は大きな転換になり得ます。転職に失敗したという話も聞きますが、転職自体をしなければ成功もしません。
あなたが輝ける場所はもしかしたら他の場所にあるかもしれません。
あなたを求めている会社が他にあるかもしれません。
あなたがもっと仲良くなれる素敵な方と転職で出会えるかもしれません。

継続が大事とよく聞きますが、
ご自身に応じた転職は必ずといって大事だと私は今回で強く感じました。
あなたが世の中と共に変化していく限り、転職は日々を彩る上での大事な選択肢の一つだと思っています。私はこれからも転職すると思います。なぜなら転職には環境、人脈、スキルと得るものがたくさんあるからです。