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非接触事故でバイク事故!泣き寝入りしないための対処法【交通事故専門コンサルタントが解説】

非接触事故でバイク事故!泣き寝入りしないための対処法【交通事故専門コンサルタントが解説】

この記事では、交通事故に遭われた方が、泣き寝入りすることなく、適切な対応を取れるように、専門的な視点から解説します。特に、今回のケースのように、非接触事故で相手が逃走した場合の対応について、具体的なアドバイスを提供します。交通事故は、身体的な苦痛だけでなく、精神的な負担も大きいものです。この記事が、少しでもあなたの不安を解消し、前向きな解決へと繋がる一助となれば幸いです。

まず、今回の相談内容を整理し、問題点と解決策を明確にしていきます。

交通事故に詳しい方、教えてください。非接触事故です。

今日、都内の道路でバイク(原付)で走っていたところ、脇道から出てこようとするトラックがいました。

私はそのトラックに気づいたものの、大通りの優先道路を走っていたため、そのまま走り続けました。

ところが、次の拍子にトラック側が私のバイクが近づいてくる前に右折できるのではないかと判断したようで、私の前に急に飛び出してきました。

当時、雷雨のあとで路面がかなり滑りやすくなっており、トラックをとっさに避けようとした私は急ブレーキをかけ、そのまま転倒しました。

アスファルトと車体の間に足が挟まれ、原付と一緒にそのまま路面を引きずられていきました。

ケガは軽傷ではありましたが、帰宅後の今でもとても痛みます。

腕と、くるぶし、つま先から出血しており、運動靴は破け、上着も摩擦で破けました。

私が転倒直後、トラックドライバーはすぐに降りてこようとはせず、 しばらくして片側二車線の道路で転倒している状態の私を見て、後続車に轢かれたらまずいと思ったのか、慌てて降りてきました。

その時、「雨で滑っちゃったんだね〜大丈夫か〜?」と他人ごとのようなセリフを言われました。

その後、「私がこれは事故だから警察呼んだ方がいいですよね?」と聞くと

「あんたが勝手にバランス崩して転倒したんでしょ?おれは関係ないよ」といったような雰囲気で

「自分が(ケガ)大丈夫なら特に(警察呼ばなくても)大丈夫なんじゃない?」と言ってそのままその場を去っていきました。

警察のワードを出すと相手は急に慌てはじめました。

私は40〜50代のトラックドライバーに警察を呼ばなくていいよと言われたことと、勝手に転倒したんでしょう?と言われたら 泣き寝入りするしかないと思い、結局怖くて通報できませんでした。

トラックに書いてあった会社名、ナンバーは覚えています。

長くなりましたが、ここで質問になります。

❶ 私は転倒して怪我(軽傷)を負いました。トラックドライバーは逃走しているため救護義務違反は成立するのでしょうか?後日被害届を出してもいいのでしょうか。

❷ 今回の事故に関して、相手には自動車運転過失致傷容疑は成立するのでしょうか。

❸ 警察側から私側に非があると言われる場合はあるのでしょうか。

トラックが出てきた脇道には一時停止の標識がありました。

本来は、その場で通報するべきでしたがパニックになり、できませんでした。

後日、警察署に行き事故の内容を話し、被害届を出せば、相手を逮捕してもらえるのでしょうか。

よろしくお願いします…。補足 私は宅配の三輪バイク、相手は4トントラックぐらいの大きさでした。

1. 救護義務違反と逃げ得は許されない!

まず、今回のケースで最も重要な点は、トラックドライバーが事故後に適切な対応を取らなかったことです。これは、法律違反にあたる可能性があります。

1-1. 救護義務違反とは?

道路交通法には、交通事故を起こした際に、運転者が負うべき義務が定められています。その中でも、特に重要なのが「救護義務」です。救護義務とは、事故によって負傷者が出た場合に、負傷者を救護し、必要な措置を講じる義務のことです。具体的には、負傷者の救命措置、警察への通報、二次的な事故の防止などが含まれます。

今回のケースでは、トラックドライバーは、あなたが転倒して負傷したにも関わらず、適切な救護措置を講じずにその場を去っています。これは、救護義務違反に該当する可能性があります。

1-2. 救護義務違反が成立するための条件

救護義務違反が成立するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 事故が発生したこと
  • 負傷者が出たこと
  • 運転者が事故の発生を認識していたこと
  • 運転者が救護措置を怠ったこと

今回のケースでは、事故が発生し、あなたが負傷し、トラックドライバーは事故の発生を認識していたと考えられます。そして、トラックドライバーは救護措置を講じずにその場を去ったため、救護義務違反が成立する可能性が高いです。

1-3. 救護義務違反の罰則

救護義務違反は、非常に重い罪として扱われます。罰則としては、

  • 5年以下の懲役
  • 50万円以下の罰金

が科せられる可能性があります。さらに、運転免許の停止や取消しといった行政処分も科せられる可能性があります。

1-4. 逃げ得は許されない!後日被害届の提出について

トラックドライバーが事故現場から逃走した場合でも、諦める必要はありません。あなたは、後日、警察に被害届を提出することができます。被害届を提出することで、警察は捜査を開始し、トラックドライバーを特定し、逮捕する可能性があります。

今回のケースでは、トラックのナンバーや会社名が分かっているため、トラックドライバーの特定は比較的容易であると考えられます。警察に被害届を提出し、積極的に捜査を依頼しましょう。

2. 自動車運転過失致傷容疑の成立可能性

次に、今回の事故において、トラックドライバーに自動車運転過失致傷容疑が成立する可能性について解説します。

2-1. 自動車運転過失致傷とは?

自動車運転過失致傷とは、自動車の運転中に、注意義務を怠ったために、人を死傷させた場合に成立する犯罪です。注意義務とは、道路交通法やその他の法令で定められた運転上の注意義務のことです。具体的には、安全運転義務、前方不注意、速度超過などが含まれます。

2-2. 今回のケースにおける過失の判断

今回のケースでは、トラックドライバーが脇道から大通りに出る際に、安全確認を怠ったことが、事故の原因になった可能性があります。脇道には一時停止の標識があったことから、トラックドライバーは一時停止をして、周囲の安全を確認する義務がありました。しかし、トラックドライバーは、あなたのバイクの接近に気づきながら、安全確認を怠り、右折を試みたため、事故が発生したと考えられます。

この場合、トラックドライバーには、安全運転義務違反(前方不注意、安全確認義務違反)があったと判断される可能性があります。したがって、自動車運転過失致傷容疑が成立する可能性があります。

2-3. 過失割合について

交通事故における過失割合は、事故の状況や当事者の過失の程度によって異なります。今回のケースでは、トラックドライバーに過失がある可能性が高いですが、あなたの運転にも何らかの過失が認められる可能性もあります。

例えば、あなたが大通りを走行中に、トラックの動きを予測して、回避行動を取らなかった場合、過失が認められる可能性があります。ただし、今回のケースでは、トラックドライバーの不注意が事故の主要な原因であるため、あなたの過失割合は、相対的に低いと判断される可能性が高いです。

3. 警察側の判断と、あなたに非があると言われる可能性

交通事故の捜査において、警察は、事故の状況を詳細に調査し、過失の有無や程度を判断します。しかし、警察の判断が必ずしも正しいとは限りません。場合によっては、あなたに不利な判断が下される可能性もあります。

3-1. 警察があなたに非があると判断する可能性のあるケース

警察があなたに非があると判断する可能性のあるケースとしては、以下のようなものが考えられます。

  • あなたの運転に、何らかの過失があった場合(例:速度超過、前方不注意)
  • 事故現場の状況が、客観的な証拠(例:ドライブレコーダーの映像、目撃者の証言)と矛盾する場合
  • あなたが、事故の状況を正確に説明できない場合

今回のケースでは、あなたが大通りを走行していたこと、トラックドライバーが一時停止義務を怠ったことなどから、あなたに過失がある可能性は低いと考えられます。しかし、警察の捜査によっては、あなたに一部の過失が認められる可能性も否定できません。

3-2. 警察の捜査に対する対応

警察の捜査に対しては、誠実に対応することが重要です。事故の状況を正確に説明し、証拠を提出することで、あなたの正当性を主張することができます。

  • 事故状況の再現: 事故現場を訪れ、事故当時の状況を再現し、警察に説明する。
  • 証拠の収集: ドライブレコーダーの映像、目撃者の証言、事故現場の写真などを収集し、警察に提出する。
  • 専門家への相談: 交通事故に詳しい弁護士や専門家に相談し、アドバイスを受ける。

4. 被害届提出後の流れと逮捕の可能性

あなたが警察に被害届を提出した場合、警察は捜査を開始します。捜査の結果、トラックドライバーに犯罪の疑いがあると判断した場合、警察はトラックドライバーを逮捕し、検察に送致します。

4-1. 被害届提出後の流れ

被害届提出後の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 警察による捜査開始
  2. トラックドライバーの特定
  3. トラックドライバーへの事情聴取
  4. 証拠収集(ドライブレコーダー、目撃者の証言など)
  5. 捜査結果の報告(検察への送致)
  6. 検察による捜査
  7. 起訴・不起訴の判断
  8. 刑事裁判(起訴された場合)

4-2. 逮捕の可能性

今回のケースでは、トラックドライバーが救護義務違反と自動車運転過失致傷の疑いがあるため、逮捕される可能性があります。特に、トラックドライバーが逃走していること、悪質な対応をしていることなどから、逮捕の可能性は高いと考えられます。

逮捕された場合、トラックドライバーは、警察署で取り調べを受け、検察官による取り調べも行われます。その後、裁判で有罪判決が下されれば、刑罰が科せられます。

5. 泣き寝入りしないために、今すぐできること

今回の事故で、あなたが泣き寝入りすることなく、正当な権利を主張するためには、以下の対応を速やかに取る必要があります。

5-1. 証拠の収集

事故の状況を証明するための証拠を収集しましょう。具体的には、以下のようなものが有効です。

  • 事故現場の写真: 事故現場の状況、車両の損傷状況などを撮影する。
  • ドライブレコーダーの映像: ドライブレコーダーを搭載している場合は、事故前後の映像を保存する。
  • 目撃者の証言: 事故を目撃した人がいる場合は、証言を記録する。
  • 医療記録: 負傷の状況を証明するために、病院の診断書や治療記録を保管する。

5-2. 警察への相談と被害届の提出

速やかに警察に相談し、被害届を提出しましょう。被害届を提出することで、警察は捜査を開始し、トラックドライバーを特定し、逮捕する可能性があります。また、警察に相談することで、今後の対応についてアドバイスを受けることができます。

5-3. 弁護士への相談

交通事故に詳しい弁護士に相談し、アドバイスを受けましょう。弁護士は、あなたの権利を守るために、様々なサポートをしてくれます。具体的には、以下のようなサポートが期待できます。

  • 法的アドバイス: 事故に関する法的知識を提供し、適切な対応をアドバイスする。
  • 示談交渉: 加害者との示談交渉を代行し、あなたの正当な賠償を求める。
  • 訴訟: 示談交渉が決裂した場合、訴訟を提起し、あなたの権利を主張する。

弁護士に相談することで、精神的な負担を軽減し、適切な解決へと繋げることができます。

5-4. 保険会社への連絡

加入している自動車保険会社に連絡し、事故の状況を報告しましょう。保険会社は、あなたの損害賠償請求をサポートしてくれます。また、保険会社は、加害者側の保険会社との交渉も行ってくれます。

今回のケースでは、相手が逃走しているため、あなたの保険(車両保険、人身傷害保険など)を利用することになる可能性があります。保険会社に連絡し、必要な手続きを行いましょう。

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6. まとめ

今回のケースでは、トラックドライバーの不適切な対応により、あなたは大きな不安を感じていることと思います。しかし、諦める必要はありません。あなたは、正当な権利を主張し、適切な対応を取ることで、解決へと向かうことができます。

最後に、今回のケースで重要なポイントをまとめます。

  • トラックドライバーの救護義務違反の可能性
  • 自動車運転過失致傷容疑の成立可能性
  • 警察への被害届提出と捜査
  • 弁護士への相談
  • 証拠の収集

これらのポイントを踏まえ、積極的に行動することで、あなたの正当な権利を守り、安心して生活を送ることができるようになります。今回の情報が、少しでもあなたの役に立つことを願っています。

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