祖父母の介護をしたくない…家族との関係を壊さずに、穏やかな未来を築くための具体的な方法
祖父母の介護をしたくない…家族との関係を壊さずに、穏やかな未来を築くための具体的な方法
この記事では、介護問題に直面し、将来への不安を抱えるあなたへ、具体的な解決策と心の持ち方について解説します。
介護を拒否する祖父母、介護をしたくないあなた、そして、あなたとの関係を壊したくないお母様。
それぞれの立場を理解し、どのようにすれば、この複雑な状況を乗り越え、穏やかな未来を築けるのか。
具体的なステップと、専門家の視点、そして、あなた自身の心のケアについてもお伝えします。
祖父母の介護をしたくないです
どうしてもしんどくて、すみません、愚痴らせてください。
私が25歳、母が50代半ば、祖父母は90歳です。
私は、父方の祖父母と、母と暮らしています。父は他界しました。父の姉も他界し、伯母の3人の子どもたちは祖父母に無関心です（祖父母の財産にしか興味がありません）。父の妹は祖父母と一時期絶縁していたこともあり、祖父母に対して消極的です。
母は祖父母に虐待されたことがあり、祖父母の介護をする気がありません。私も、祖父母にひどいことをされたので、介護をする気がありません。
つまり、祖父母の面倒を積極的にみたいと言う人は、誰もいません。
とはいえ、何もしないのも…という気持ちもあり、祖父母に「もう90歳だし、都心に住んでるんだから、運転しないで、タクシーや電車を使ってね」「元気なうちに、施設や相性のいいサービスを探そうよ」と話しても、「100歳になっても運転する」「家でずっと暮らす。自分たちは元気だから大丈夫」と、自分の現在の老いも、将来の老いも認めません。
最近、同居している祖母の老いが悪化しつつあります。
電気、ガスの消し忘れ、玄関の鍵のかけ忘れは、毎日のことです。
2,3年前から、排便障害がありましたが、最近は酷いです。トイレだけでなく、風呂でも糞尿の放置があります。
先日、家に居住区から委託を受けた支援員の方が今後のことを相談しにきましたが、祖母は「私は元気。何も不安がない。サービスは必要ない」の一点張りでした。
支援員の方に、「私も結婚で家を出る日が来る。母も含め、誰も介護する気がない。せめて、元気なうちに、合うサービスや施設を見つけて、少しずつ介護サービスの比重を高めて、残存能力を生かしながら暮らせるようにしてあげたい。認知症が進んだり、怪我をしたり、そうなってから、本人と合わない施設に入れてしまうような、そんなことはしたくない。いつか介護を受けざるを得ない日が来ても、幸せに暮らせるように、できる限りのことはしてあげたい」と相談しました。
でも、支援員の方からは、「本人が望まない以上、『事故待ち』しかないです。怪我や病気で弱って、介護サービスを受けざるを得ない状況になってから、になります」と言われました。
祖母は、精神科にかかっていたこともあり、最近は気が短く、躁状態なのか認知症なのか、よくわかりません。
本当は、病院に連れて行って、診断を受けてもらったり薬を飲んでもらったほうが、本人のためなのではないかと思いますが、「私はどこも悪くない。病院は不要」の一点張りです。
認知者のお年寄りが騙されたり犯罪に加担したりさせられてしまうご時世だし、心の病であれば心を落ち着ける薬を飲んだ方が楽なのではないかと思うのですが、拒否されてます。
介護も医療も嫌がる祖母。
でも、体調が悪化する祖母。
何があっても、私も母も、祖父母の介護はしたくありません。本当は、嫌いで、顔も見たくありません。
では、なぜ同居を続けるか。
実は、父が亡くなり、家を出たことがありました。しかし、祖父母が一緒に住みたいと何度もお願いするので、また同居を始めたという経緯があります。
私は、家から出たいです。しかし母が、「この家を相続してほしい。虐待の慰謝料がほしい。あなたが相続してくれれば救われる」と祖父母の家に固執しています。
祖父母は、遺言書に私への財産相続を記載しています。相続のことを考えると、人の死を望んでいるようで怖くなります。だから、家から出て、人からも財産からも自由になりたいと、夢想することがあります。
何度か、進学や就職や仕事の節目を理由に家を出ようとしたのですが、私はその度に母から「私を捨てるの」「この人でなし」「もう母娘やめよう」と言われ、家を出るという決断ができません。
ずっと、祖父母や母に対して心を荒立てないようにしてきました。
でも、ここ最近祖母の体調が悪化し、母も祖父母（主に祖母）への苛立ちが強くなり、
- 祖父母の介護なんて無理…
- 何アドバイスしても聞かないから、面倒見る気出ない
- でも、何もしないのも罪悪感
- お母さんとの関係を悪化させたくない
- どうしよう…介護サービスも、本人たちの自助努力もダメ。あー、もう、2人の寿命が来るのを待つしかないんだろうか…
- でも、亡くなったお父さん、祖父母のことを嫌ってたけど、でも、なんだかんだ2人のことを心配してたよな…やっぱり、それが情なのかなぁ
- でも、私、祖父母の面倒を見たくない。糞尿の処理なんて、これ以上続けられない
そんなことをグルグルと考えています。
介護をせず、母との関係も荒立てず。
難しいかもしれませんが、それを成し遂げるにはどうすればいいでしょうか。
1. 現状の整理：抱える問題と、それぞれの立場
まず、現状を整理し、抱えている問題と、それぞれの立場の心情を理解することから始めましょう。
あなたの状況は、非常に複雑で、多くの感情が絡み合っています。
- あなた：祖父母の介護をしたくないという強い気持ちと、家を出たいという願望。しかし、母親との関係を悪化させたくないという葛藤。
- お母様：祖父母の介護をしたくないという気持ち、過去の虐待による心の傷、そして、あなたに家の相続を望む気持ち。
- 祖父母：介護や医療を拒否し、自立した生活を望む気持ち。しかし、身体機能の衰えは進行している。
この状況を理解した上で、それぞれの立場を尊重し、どのようにすれば、より良い未来を築けるのか、具体的に考えていきましょう。
2. 介護問題への具体的な対策：段階的なアプローチ
介護問題への対策は、一朝一夕に解決できるものではありません。
段階的に、そして、それぞれの状況に合わせて、柔軟に対応していく必要があります。
以下に、具体的なステップを提示します。
2-1. 情報収集と準備：現状把握と、利用できる制度の理解
まずは、現状を正確に把握し、利用できる制度について情報を集めましょう。
具体的には、以下の点について調査を行います。
- 介護保険制度の利用：祖父母が要介護認定を受けているか確認し、受けていない場合は、申請を検討しましょう。
要介護認定を受けることで、介護サービスを利用できるようになります。
（参考：厚生労働省 – 介護保険制度について） - 地域包括支援センターへの相談：お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、介護に関する情報や、利用できるサービスについてアドバイスを受けましょう。
専門家が、あなたの状況に合わせた具体的な提案をしてくれます。
（参考：厚生労働省 – 地域包括支援センターについて） - 利用できる介護サービスの検討：訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々な介護サービスがあります。
祖父母の状況や、あなたの希望に合わせて、最適なサービスを検討しましょう。 - 成年後見制度の検討：祖父母の判断能力が低下した場合に備えて、成年後見制度について調べておきましょう。
成年後見制度を利用することで、財産管理や、身上監護をサポートすることができます。
（参考：厚生労働省 – 成年後見制度について）
2-2. コミュニケーション：祖父母との対話と、理解を深める努力
祖父母とのコミュニケーションは、非常に重要です。
一方的に介護サービスを押し付けるのではなく、祖父母の気持ちを尊重し、対話を通じて、理解を深める努力をしましょう。
- 本音を聞き出す：なぜ介護や医療を拒否するのか、その本音を聞き出すことが重要です。
不安や恐れ、過去の経験など、様々な理由があるかもしれません。
（例：過去のトラウマ、プライド、自立心など） - 情報提供：介護サービスや医療に関する正しい情報を、分かりやすく伝えましょう。
誤解や偏見を解き、安心してサービスを利用できるように、丁寧に説明することが大切です。 - 選択肢の提示：すべての選択肢を提示し、祖父母自身が選択できるようにしましょう。
強制するのではなく、本人の意思を尊重することが重要です。
（例：訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、様々な選択肢を提示する） - 定期的な話し合い：定期的に話し合いの場を設け、状況の変化に合わせて、柔軟に対応しましょう。
一方的な押し付けにならないように、注意が必要です。
2-3. 介護サービスの導入：段階的な利用と、本人の意向尊重
介護サービスの導入は、段階的に行うことが重要です。
いきなりフルサービスの利用を始めるのではなく、本人の意向を尊重しながら、少しずつサービスを増やしていくようにしましょう。
- 本人の希望を尊重：本人が納得できるサービスから始め、徐々に利用範囲を広げていきましょう。
（例：最初は週に1回の訪問介護から始め、徐々に回数を増やしていく） - 体験利用：実際にサービスを利用する前に、体験利用をしてみましょう。
サービスの内容や、スタッフとの相性を確認し、安心して利用できるか判断できます。 - 家族のサポート：介護サービスを利用するだけでなく、家族も積極的にサポートしましょう。
祖父母とのコミュニケーションを密にし、精神的な支えとなることが重要です。 - 専門家との連携：ケアマネージャーや、医師などの専門家と連携し、適切なサポートを受けましょう。
専門家の意見を聞き、客観的な視点を取り入れることが大切です。
2-4. 母親との関係：対話と、協力体制の構築
母親との関係は、非常に重要です。
母親の気持ちを理解し、協力体制を築くことが、この問題を解決するための鍵となります。
- 母親の気持ちを理解：母親が抱える過去の傷や、現在の不安、そして、あなたへの期待を理解しましょう。
（例：過去の虐待、経済的な不安、将来への不安など） - 対話の機会を設ける：定期的に、母親と話し合いの場を設けましょう。
お互いの気持ちを伝え合い、理解を深めることが重要です。 - 役割分担：介護に関する役割分担について、話し合いましょう。
あなたの負担を軽減し、母親との協力体制を築くことが大切です。 - 専門家のサポート：必要に応じて、専門家（カウンセラーなど）のサポートを受けましょう。
客観的な視点から、アドバイスをもらうことで、関係性の改善に繋がります。
3. あなた自身の心のケア：無理をしないための方法
介護問題は、心身ともに大きな負担がかかります。
あなた自身の心のケアも、非常に重要です。
無理をせず、心穏やかに過ごすために、以下の方法を試してみてください。
- 休息とリフレッシュ：十分な休息を取り、心身をリフレッシュする時間を確保しましょう。
趣味や、好きなことに時間を使い、ストレスを解消することも大切です。 - 相談できる相手を見つける：友人、家族、専門家など、誰でも良いので、相談できる相手を見つけましょう。
一人で抱え込まず、悩みを打ち明けることで、心が軽くなります。 - 専門家のサポート：カウンセリングや、セラピーなど、専門家のサポートを受けることも有効です。
客観的な視点から、アドバイスをもらい、心の負担を軽減することができます。 - 距離を置く：どうしても辛い場合は、一時的に距離を置くことも、選択肢の一つです。
物理的な距離だけでなく、精神的な距離を置くことも、有効な場合があります。 - 自己肯定感を高める：自分を責めず、自己肯定感を高めるように努めましょう。
自分の良いところを見つけ、自分を大切にすることが重要です。
4. 成功事例と、専門家の視点
介護問題は、多くの人が直面する問題です。
しかし、適切な対応をすることで、解決できる可能性は十分にあります。
以下に、成功事例と、専門家の視点をご紹介します。
4-1. 成功事例：
Aさんの場合：
Aさんは、認知症の母親の介護に直面していました。
母親は、介護サービスを拒否し、自宅での生活を希望していました。
Aさんは、母親と何度も話し合い、母親の不安や恐れを理解しようと努めました。
そして、母親が安心してサービスを利用できるように、体験利用を重ね、徐々に介護サービスを導入していきました。
Aさんは、母親とのコミュニケーションを密にし、母親の気持ちを尊重しながら、介護を進めていきました。
その結果、母親は、介護サービスを受け入れ、穏やかな生活を送ることができました。
Bさんの場合：
Bさんは、父親の介護に直面し、母親との関係が悪化していました。
Bさんは、母親の気持ちを理解しようと努め、定期的に話し合いの場を設けました。
そして、介護に関する役割分担について、母親と協力体制を築き、お互いをサポートし合えるようになりました。
Bさんは、専門家のサポートを受け、客観的な視点からアドバイスをもらい、母親との関係を改善することができました。
4-2. 専門家の視点：
介護問題に詳しい、精神科医のC先生は、以下のように述べています。
「介護問題は、非常に複雑で、個々の状況によって、解決策は異なります。
しかし、共通して言えることは、
- 本人の気持ちを尊重すること
- 家族間のコミュニケーションを密にすること
- 専門家との連携をすること
が重要であるということです。
そして、何よりも、介護する側が、自分自身の心のケアを怠らないことが大切です。」
また、介護福祉士のDさんは、以下のように述べています。
「介護は、一人で抱え込まず、周りの人に頼ることが大切です。
地域包括支援センターや、ケアマネージャーなど、専門家は、あなたの力強い味方になります。
遠慮なく相談し、サポートを受けましょう。」
これらの成功事例や、専門家の視点から、あなたの状況を改善するためのヒントを見つけ、実践してみてください。
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5. 今後のステップ：具体的な行動計画
最後に、今後のステップとして、具体的な行動計画を立てましょう。
以下のステップを参考に、あなたの状況に合わせた計画を立て、実行に移してください。
- ステップ1：情報収集：介護保険制度、地域包括支援センター、利用できる介護サービスに関する情報を集める。
- ステップ2：コミュニケーション：祖父母と話し合い、本音を聞き出し、理解を深める。
- ステップ3：介護サービスの導入：本人の意向を尊重しながら、段階的に介護サービスを導入する。
- ステップ4：母親との関係：母親と話し合い、協力体制を築く。必要に応じて、専門家のサポートを受ける。
- ステップ5：自己ケア：休息、リフレッシュ、相談、専門家のサポートなど、自分自身の心のケアを行う。
この行動計画を実行に移し、一歩ずつ、あなたの望む未来に向かって進んでいきましょう。
介護問題は、決して一人で抱え込む必要はありません。
周りの人々と協力し、専門家のサポートを受けながら、解決を目指しましょう。
そして、何よりも、あなた自身の心と体を大切にしてください。
あなたの未来が、穏やかで、幸せなものとなることを心から願っています。
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